年度 | 2023 年度 | ||||
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授業科目名 | 授業科目 金融論 | ||||
開講番号 | K2-180 | 講義コード | 0004772 | ||
開講期 | 後期 | 曜日/講時 | 水曜日/7講時 | ||
単位数 | 2 | カリキュラムマップ | 思考・判断 | ||
授業形態 | 講義 | 担当形態 | 単独 | ||
対象学生 | 現社2 | ナンバリングコード | P13212090 | ||
担当教員 | 鳥谷 一生 | ||||
教職課程関連科目 法定規程科目 |
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教職課程関連科目 施行規則に定める科目区分または事項等 |
オンディマンド型授業
LMS或いはOne Driveに、毎回の授業で利用する音声付pptファイルをupしておくので、これを適宜開いてまずは自学自習して下さい。Q&AはLMSのディスカッション機能を活用して下さい。
受講にあたっては下記テキストは用意しておいて下さい。新品を購入する必要はありません。Amazon等で中古品が出回っているので、そらちで買い求めるとよいでしょう。
マネーは天下の回りもの、ファイナンスは未来への賭け
本授業では、私たちの経済生活において不可欠なマネーとファイナンスの役割と意義について説明を行い、全国一般紙及び経済紙の金融経済欄の記事が読めるようになることを目標とします。
学位授与の方針との関連…現代社会学部の学位授与方針の一つに「思考・判断」というカテゴリーがあり、次のように記されています。
・主体的で批判的・合理的な思考を展開できる。
・現代社会の諸分野の知識・理解等に拠りつつ、広い視野と根拠に基づいて判断できる。
・主体的に課題を発見・解決できる。
本講義では、マクロ経済学や財政学との学問的連携を通じ、貨幣・通貨・金融の専門知識・理解を深めていき、現代経済を主体的にして批判的に分析できる力を涵養することを目的としています。
アベノミクスの挫折が明らかになり、日本銀行は巨額の国債を抱え、金融政策の面で見動きができなくなっています。そもそも、何故こんなことになってしまったのか、そのことは私たちの日常の経済活動にいかに影響を与え、年金制度を含む社会保障制度にまでいかに関係しているのでしょうか。近年高校でも始まった「金融教育」の内容も一部を含みつつ、経済理論・マクロ経済学も援用しながら、金融システムと現代日本の金融経済について説明していきます。
1.授業ガイダンス
2.貨幣と通貨
3.商業銀行の役割-信用創造-
4.商業銀行と金融市場
5.中央銀行と決済システム
6.株式と債券-証券の意義と役割-
7.金融・資本市場の意義と展開
8.金融経済と実体経済-流動性選好説と流動性の罠-
9.保険業の意義と役割
10.現代日本の金融業界を展望する
11.中間とりまとめ
12.1970年代、インフレ下の金融の自由化と国際化-「貯蓄から投資へ」ー
13.1980年代後半日本のバブル経済と「失われた20年」
14.2008年リーマンショックとアベノミックスー世界的過剰流動性体制-
15.アベノミックスとは何であったか-円安・インフレ・バブル・年金財源・経済格差-
定期試験
受講にあたっては、配布資料や参考文献に目を通すために、予習・復習に毎回2時間程度の時間外学習を必要とする。
期間中に課題を課した場合には、京女ポータルを通じて、解答例等を掲示します。
現代社会学部「経済学アプローチ」、「マクロ経済学」、「ミクロ経済学」、「財政学」等があります。
鳥谷一生・松浦一悦編著『グローバル金融資本主義の行方』ミネルヴァ書房、2013年。
本書は既に出版社にてほぼ在庫払底の状況です。ネット経由で古書を入手しておくといいでしょう。
①山本和人・鳥谷一生編著『世界経済論 第二版 変容するグローバリゼーション』ミネルヴァ書房、2023年。
②山本和人・鳥谷一生編著『世界経済論 初版 岐路に立つグローバリゼーション』ミネルヴァ書房、2019年。
①は②の続編です。②は既にネット市場で中古品が格安で出回っています。①は当方の演習及び「国際経済学」でも利用します。
銀行・金融業界に就職を希望する学生はもとより、卒業後ビジネス社会で働いていこうとする学生さんにはきっと役に立つことでしょう。但し、受講に当たっては、「経済学アプローチ」、「マクロ経済学」を既習済みある方がいいし、「財政学」、「簿記」、「会計学」等を並行的に履修していることが望まれます。安易な心構えで受講しても無駄な時間となるので、受講登録に当たっては十分に考えること。
無
評価項目 | 配分(%) | 評価の観点 |
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中間試験もしくは中間レポート | 20 | 中間試験の成績もしくは報告レポートの完成度 |
学期末試験 | 80 | 期末試験の成績 |
振り返り | 毎回の講義の前に前回の講義について振り返り、当該授業の対象を明確化していく。 |
PBL(課題解決型学習) | 授業に関する質問は、Eメールでいつでも受け付けるし、質問については毎回の授業で紹介しつつ、疑問解決に努めていく。 |
反転授業 | 一回の授業の予習に2時間以上を要します。 |