公開シラバス

年度 2019 年度
授業科目名 連携活動科目  地域連携講座B2
開講番号 U2-5 講義コード 0005506
開講期 前期 曜日/講時 その他・その他
単位数 2 カリキュラムマップ
授業形態 講義 担当形態 単独
対象学生 大学2 ナンバリングコード
担当教員
教職課程関連科目
法定規程科目
教職課程関連科目
施行規則に定める科目区分または事項等

副題

京都の社会と連携活動

授業の到達目標

1.地域社会としての京都の実態を理解する。
2.京都を事例として、現代の日本の地域社会が抱える課題を理解する。
3.地域社会の多角的側面を理解する。
4.行政をはじめとした各種分野の実態を理解する。
5.地域社会が市民の力で成り立っていることを理解する。
6.学生が地域社会の構成員として行動することが社会から期待されていることを理解する。

学位授与の方針との関連

京都の社会を多角的に理解することによって、社会についての広い教養を培うことが出来る。また社会を構成する多様な組織・機関の役割を学ぶことによって、組織の中で、自らの専門的知識・理解・技能、個性や能力を活かして協働する重要性を理解する。

授業の概要

行政や企業、各種組織の実務担当者をゲストスピーカーとして招き、それぞれの分野からみた京都の社会や産業の実態を講じてもらうオムニバス形式の授業です。京都市の姿と京都市が直面する課題を多角的視点から理解し、かつ課題解決に向けて学生自身が地域貢献活動に主体的に取り組むよう学生の行動を促進することを目的としています。
関連科目:「連携活動入門」「地域連携講座B1」

授業計画

第1回 4月8 日イントロダクション(竹安):
           本講義の概要や目的など受講に当たって理解しておくべき事項について解説する。
第2回(4/15)京都市役所
       京都市の人口・世帯、産業など京都市の概要と京都市役所の役割について講じる。
第3回(4/22)東山区役所
       市役所と区役所の役割の違い、東山区の地域特性、東山区が直面している課題などについて区役所の担当者が
       講義する。
第4回(4/29)NPO京都景観フォーラム
       世界から称賛される京都の景観がどのようにして維持されているのか、だれの手によって保全されているの
       か、現場の経験に基づいて解説する。
第5回(5/13)京都刑務所
       「負の回転ドア」という表現に象徴されているように、日本の犯罪者の半数が再犯者に拠ってい占められてい
        る。なぜ犯罪を繰り返すのか、それを解消するには市民として何をする必要があるのか、刑務所で犯罪者の
        厚生に尽力する刑務官による講義。
第6回(5/20)京都保護観察所
       刑務所に入るほどではない軽微な犯罪を犯した青少年や刑期を終えて刑務所を出所した人たちの生活と更生を
       支える制度を構成活動の最前線で日々努力する人たちの声を通して学ぶ。
第7回(5/27)東山区社会福祉協議会
       高齢化率33%という東山区の高齢者の生活実態を、社会福祉の最前線の実務家から学ぶ。
第8回(6/3)京都市中央卸売市場
       「京の台所」を支える中央卸売市場の機能と役割を学ぶ。
第9回(6/10)招徳酒造
       京都の伝統的地場産業の一つである酒造業。なかでも伏見の酒造りについて、その歴史から現状を学ぶと共
       に、現在酒造メーカーが直面している課題について話を聞く。なお、招徳酒造はは伏見の酒造メーカーの中で
       唯一の女性杜氏の蔵である。
第10回(6/17)ハイアットリージェンシー京都
        世界に展開するグローバルホテルであるハイアットリージェンシー京都の総支配人による講義。グローバル
        企業としてのハイアットの理念から「京都」のハイアットとしての特徴をどのように経営に生かしているの
        か、さらにグローバル企業から見た京都の観光について話を聞く。
第11回(6/24)京都銀行
       地方銀行と都市銀行の違いから始まって、地方銀行が地域経済に果たす役割について実務家が講義する。
第12回 (7/1)朝日新聞社
      全国紙と地方紙の違い、新聞が地域社会に果たす役割など、記者の目から見た地域社会について現職の記者が
      講義する。
第13回 (7/8)京都中小企業家同友会
      京都経済は地域に蓄積された数多くの中小企業によって支えられている。1500近い会員を擁する京都中小企業
      同友会から京都の企業の実態を講義してもらう。
第14回 (7/15)本学就職部長・京都ジョブパーク
      本学学生の就職状況あるいは就活の現状を通して京都の産業を考える。
第15回(7/22)京都女子大学の連携活動と総括
      京都女子大学が取り組んでいる地域貢献活動について解説する。

なお授業スケジュールはゲスト講師の都合によって変更されることがある。



定期試験の実施

定期試験に代えて、毎回の授業で提出を求められる「予習課題」と「コメント」、および最終レポートで評価する。

授業時間外学習

予習
第1回オリエンテーションで、第2回~第14回のゲストスピーカーの講義について、第1回授業で予習課題を提示する。
復習
①授業で提示された課題・連携活動について、情報を収集する。
②授業の内容に、授業後自分で収集した情報を追加して考察した結果をレポートにまとめる。
③関心をもった連携活動に実際に従事する。

課題に対するフィードバック

ポータルを利用してフィードバックする。

教科書

授業中の配布資料

参考書

随時指示する。

学生へのメッセージ

この授業を通して、大学生は地域社会から「期待されている存在」だという認識を持ってもらえるようになることを期待しています。さまざまな業種に従事する実務家の話しを聞くことにより、将来の選択肢についても知見が広がります。
地域社会や地域活動に関心のある学生はもちろんですが、公務員、教員、地域の企業への就職を希望する学生にも役立つ授業です。

関連分野

1.共通領域副専攻分野の「地域連携科目」
2.共通領域教養科目「京都を学ぶ」

当該科目に関連した実務経験の有無

毎回、ゲストスピーカーとして、各分野の実務家が講義を担当する。

オフィスアワー(質問対応)

1.コメントペーパーに質問を記入 ⇒ 授業中に口頭で回答(ゲストスピーカーへの質問は、回答まで時間がかかる場合があります。)
2.メールでの質問 ⇒ 基本はメールで回答するが、必要に応じて個別面談も実施する。この場合も、ゲストスピーカーへの質問は、回答まで時間がかかる可能性があります。

成績評価の方法

評価項目 配分(%) 評価の観点
授業内容の理解 30 毎回の授業終了後提出するのコメントペーパー。授業内容の正確な理解。
課題の達成度 40 授業後提出するレポート。授業で提示された課題について、情報収集と考察をどれだけ深めたか。
授業への参加 30 毎回の授業への主体的な参加の程度。

京女AL

振り返り 授業終了後のコメントペーパーと最終レポートで振り返りを実施する。

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