年度 | 2019 年度 | ||||
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授業科目名 | 現代社会学科 2回生 民俗文化論 | ||||
開講番号 | K2-165 | 講義コード | 0004668 | ||
開講期 | 後期 | 曜日/講時 | その他・その他 | ||
単位数 | 2 | カリキュラムマップ | |||
授業形態 | 講義 | 担当形態 | 単独 | ||
対象学生 | 現社2 | ナンバリングコード | |||
担当教員 | |||||
教職課程関連科目 法定規程科目 |
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教職課程関連科目 施行規則に定める科目区分または事項等 |
民衆の文化と社会を学ぶ
①「伝統」や「常識」が相対的なものであること、社会の変動の中で構築されるものであることを理解すること。
②「当たり前」と受け止めているさまざまな民俗行事が持っていた意味についての理解を深めること。
「日本民俗文化論」は、日本文化についての理解を深めることを目的としている。京都女子大学学位授与の方針との関連でいえば、以下の項目に該当する。
「(1)[知識・理解]②人文、社会、自然など、広い教養を有している。」の中の、特に「人文」「社会」についての広い教養を養うのに貢献する。
また、本講義は、「伝統」や「常識」が相対的なものであること、社会の変動の中で構築されるものであることを理解することを到達目標としている。その意味で、学位授与の方針の「(3)[思考・判断]①主体的で批判的・合理的な思考を展開できる。」に関連している。
私たちが日常生活の中で当たり前だと考えている習慣や習俗は元来、どのような息を持っていたのだろうか?私たちにとっての「常識」は、他の文化から見て「常識」と考えられるのだろうか?「伝統」は一体いつ始まり、どのようにして「伝統」になっていったのだろうか?このような素朴な疑問から出発して、私たちの社会に蓄積されてきた民衆の文化を体系的に講じ、「伝統」とは「保守」ではなく「革新」であることを明らかにしていきたい。
パワーポイントを用いた資料提示と講義を中心に講義を進める。毎回の授業の概要をKWIINS CLASSに「資料」として掲載する。それを各自ダウンロードして授業に臨んでほしい。
1.「民俗学」の成立と「学」としての民俗学は――研究対象・研究領域・研究方法――
2.2つの「ミンゾクガク」:「民俗学」と「民族学」
3.空間の民俗 (1)村(ソン)とムラ
4.(2) ムラの構造:1.ムラの構成単位としての家、2.ムラの組織
5.(3)「自然村」理論
6.(4)親族組織:同族とシンルイ
*第1回 課題の提出(A4×2枚)
7.「通過儀礼」(1)「通過儀礼」とは、(2)婚姻儀礼:1.多様な婚姻儀礼
8. (2)婚姻儀礼:2.嫁入婚に見る婚礼儀礼の意義
9.「葬送儀礼」(1)死の儀礼に見る日本人の死生観
10.「年中行事」(1)農耕儀礼としての正月行事
11.(2)盆と正月
12.(3)日本人の祖霊観
*第2回 課題の提出(A4×2枚)
13.女性と民俗(1)家における女性の役割:「子育ての変遷」
14.女性と民俗(2)社会における女性:戦前・戦後の婦人会活動における女性たち
*第3回 課題の提出(A4×2枚)
15.まとめ
定期試験は実施しない。定期試験に代えて、3回の課題レポートと冬休み期間中のインタビュー調査体験レポートを課す。
「当たり前」と考えている日常生活における行動を問題意識を持って再検討すること。
授業中、およびポータルでフィードバックする。
毎回の授業資料をKWIINS CLASSアップするので、授業を受講する前に必ずダウンロードしてプリントし、授業に臨むこと。
柳田國夫『先祖の話』筑摩書房
宮本常一『宮本常一著作集』未来社
八木透編『フィールドから学ぶ民俗学』昭和堂
<履修上の注意>
1.レポートは次回の授業時間開始前に提出すること。
2.「課題レポート」は、授業内容のまとめと、提示された設問への考察の両方を含めること。
3.レポートに表紙はつけないこと。1頁目の冒頭に提出日、学科、学年、学籍番号、氏名を明記すること。
4.授業中の私語は厳禁。質問があれば授業中でも挙手して尋ねてください。
1.共通領域副専攻分野の連携活動科目
特に「連携活動入門」
2.「地域社会学」
茨木市立資料館運営委員
質問に対しては、次の方法のいずれかで対応する。
1.授業終了後のコメントペーパーで質問 ⇒ 次回授業の冒頭で回答
2.メールで個別に質問 ⇒ 基本的にはメールで回答するが、必要に応じて面談して直接回答する場合もある。
評価項目 | 配分(%) | 評価の観点 |
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課題レポート3回 | 75 | 授業内容の理解度と考察 |
授業態度 | 25 | 積極的な授業への貢献度 |
振り返り | 授業終了後のコメントペーパーと課題レポートで振り返りを実施する。 |
授業時間外学習 | 冬休み期間中のインタビュー調査体験とそのレポート |